Lesson-2 *『人生初のMMORPG』
人生初MMORPGは小学生の時にまで遡る…。
小学生の頃僕は
“引きこもり”
ってやつだった。
登校時間直前に親には腹痛と伝えたきりトイレに駆け込み鍵を閉め出てこない。
親が学校に休みの連絡を入れるのを確認し、そっとトイレから出て部屋に戻る。
手馴れたものだった。
朝の攻防戦を終え部屋に戻りパソコンを起動させると、ようやく1日が始まる。
あの頃、仮想現実であるその世界が僕の全てだった。
MMOに寄せるこの純粋な思いはあの時ほどではないが今となってもそう大差はない。
さっそくログインすると当時大変お世話になっていた恐らく廃課金者であろう唯一のフレンドとの挨拶を済ませ日課に移る。
釣りスキルを上げ
魚を釣り
調理スキルを上げ
釣った魚を料理し
鍛冶スキルを上げ
完成した武器をマーケットに出し
薪を割り
幻獣を育て…と
色々とやる事があり忙しかった。
小学生の自分にはそれが楽しかった。
自キャラを強くする事には目もくれず、ただただスキルを上げる事に精一杯だった。
まさに生活を営んでいた。
唯一のフレンド廃課金者は、
「なんかわからんけど楽しんでんな!」
と、その生活ぶりを気に入りフレ登録してくれたんだろうと思う。他者を寄せ付けないくらい強くなり一回りしてる人の思考回路は未だにわからない。さらにその方は
常に「始めの村の村長の家の前」に居るのである。
あんたもなんだか分からんけど楽しんでんな!と今では思う。
人生最初のMMORPGはそんな始まり方だった。
今でこそ自キャラが強くなっていく事に楽しさを感じるがその頃の楽しみ方も間違いでは無かった、そう思う。
前置きが長くなったが何が言いたいか…。
MMORPGには
人それぞれの生活がそこに在る
という事である。
キャラを強化する者。
チャットを楽しむ者。
モンスターをひたすら狩る者。
ネカマを演じる者。
好んでPKをする者。
散歩をする者。
ただそこに座っている者。
それぞれの正義がそこに有り、それは誰にも止められない。
例えば散歩中のプレイヤーがいるとする。
そのプレイヤーに、
「キャラを強くした方がゲーム楽しめますよ!」
と言えば、
「いえ、散歩を楽しんでいるんで」
と返ってくる。
PKに勤しんでる人に、
「やめなよ!そんな嫌がらせ!」
と言えば、
「お前も殺してやろうか!?」
である。
自分の正義感や常識は相手にとっては押し付けがましい提案である可能性があるという事を忘れてはならない。
これから始まるLesson-1によるブログ「リネレボ生活Lesson-1」も例外なく自分本位の楽しみ方や持論を押し付けてくると思う。
多少偏った内容もあるかも知れないが、
「こいつはこいつなりに楽しんでんな」
と皆さんの寛大な心を前提に、書き記していきたいと思います。
次回は、
『現実とリンクする仮想現実』
をお届けします!(絶賛執筆中)
それではLesson-1でした(°▽°)
また!